グリーン電力プログラムに関係している仕事をしていると、たまに聞かれることがあるのが「グリーン電力ってなんですか?」という質問です。 消費者が選択できる、環境負荷の少ない再生可能エネルギーにより発電された電気というのがこの分野での共通の認識かと思いますが、 実はこの定義はそれほど広く伝わっているわけではありません。ですから、ごく普通の人からみれば、「グリーンな電気」とまず考えてしまい、 「電気に色がついていたかしらん」ということになるわけです。
「グリーン」という言葉は、一番わかりやすいのは「色」を指すことだと思います。対象となるモノが緑であれば、「グリーン○○」とすることで、 その物の特徴がダイレクトに伝わります。また、「自然」をイメージする言葉の形容詞としてもよく「グリーン」は使われます。森をはじめとする 植物を象徴する言葉として「グリーン」は適当なのかもしれません。その延長線上で、「豊かな、良好な環境」という状態や関連するモノを示す際にも 「グリーン」という形容を使う場合があります。グリーン電力は、対象としているモノはあくまでも「目に見えない電気」ですが、その電気を発電する 際に利用するエネルギー資源、もしくは通常の電気とは異なる発電方式による「環境効果」を説明するために、使われているとみてよいでしょう。
「グリーン」という表現について試しに広辞苑を開いてみますと、「グリーン・カード」「グリーン車」「グリーン・ツーリズム」「グリーン・ティー」 「グリーン・フィー」「グリーン・ベルト」などなど、様々な言葉が「グリーン」で形容されていて、前述したように世の中では色々な目的で利用されて いることがわかります。そのためグリーン電力は、「グリーンな云々」という形で理解してもらうには、他の商品での「グリーン」の意味が多様であること からスッキリとしないかもしれません。ですから、「グリーン電力」という単語の意味を理解してもらい、社会的に市民権を得るようになって初めて、 広まっていくのではないかと思うのです。
「私の家、今度Aというグリーン電力にしたんだ」
「へー、うちは前からBのグリーン電力だよ」
「それって、結構人気があるやつだよね。発電所が建っている場所も自然が豊かだし、自然観察ツアーなんかのオプションなんかもあるんだってね。」
「そうそう、でもBだってCという会社の製品に使っていたりして、有名じゃない」
「そうなんだ。うちの学校も、実はBなんだってよ」
こうした会話が子供たちの間でもされるようになったらおもしろいな、などととりとめのないことを時々考えたりしております。
グリーン電力認証機構: http://eneken.ieej.or.jp/greenpower/index.htm
(財)日本エネルギー経済研究所: http://eneken.ieej.or.jp/index.html




